切妻屋根は昔からある三角屋根なので、古臭い屋根形状なんて言われてしまう事もあります。
しかし、棟がある屋根の中で1番雨漏りがしにくく丈夫な屋根は、切妻屋根です。
切妻屋根と寄棟屋根のメリットデメリットを知って選ぼう
切妻屋根の雰囲気を残してカッコよさを作った屋根が、寄棟屋根ではないでしょうか。
寄棟屋根は、単純な三角屋根を棟方向、妻方向に設けた、文字通り胸が集まってくる屋根です。
屋根の四隅部分から屋根中心部分に棟が寄せ集まってくるので、寄棟屋根というネーミングになりました。
寄棟屋根のメリットデメリット
効能的には切妻屋根の方がオススメですが、寄棟屋根のメリットデメリットをまとめてみましたので、選定の参考にしてみましょう。
見た目がオシャレ
切妻屋根は三角屋根で2面の屋根面しかありませんが、寄棟は棟方向と妻方向に三角屋根になっているので、4面の屋根面で構成されております。
寄棟の方がデザイン性が高く、どの面からもカッコいい屋根に見せる事が出来ます。
コストは高くなる
屋根は、屋根面積と棟の数により金額が高くなります。その為、単純であればあるほどコストが低くなります。
しかし、屋根面積が多くなると外壁面積が少なくなるので、実際問題は差し引きするとあまり変わらない事が大半です。
よって、どちらの屋根形状であっても、建物を建てる際のコストは同じと言えます。
寄棟屋根は造り方としてみると雨漏りし易い
1つ気を付けてほしいのが、棟があればあるほど雨漏りしやすいという事です。
板金などの棟部分からの浸水や、棟部分のアスファルトルーフィングの取り合い部分から、雨漏りになってしまう事があります。
切妻屋根は棟が1本しかありませんが、寄棟屋根には本棟が1本と隅棟が4本にて構成されております。
もちろん、屋根屋さんがきちんと施工していれば棟がいくらあっても問題ありませんが、地震などの天災の際に支障を起こしてしまう事があるので、頭に入れて屋根の選定を致しましょう。